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2024年夏期に発生した大規模な白化現象によるサンゴへの影響調査報告書(令和7年6月3日)

 令和5年度及び令和6年度に奄美群島サンゴ礁保全対策事業で実施したモニタリング調査結果から、2024 年夏期に発生した大規模なサンゴの白化現象によるサンゴへの影響をとりまとめました。令和6年度の奄美群島における調査地点 118 地点中 111 地点においてサンゴの白化現象の発生が確認され、104 地点において生サンゴ被度(海底に占める生きたサンゴ の割合)の減少が確認されました。なお、調査実施時期によっては、白化発生前や白化進行中の地点もあり、白化による死滅等の影響は今年度の調査結果により判明される地点もあります。2024年は 8 月末まで台風の接近がなく、海水温が高い状態が続き、 8 月中旬に広範囲でサンゴの白化現象が発生しました。

2024年夏期に発生した大規模な白化現象によるサンゴへの影響調査報告書(PDE)

2004年ー2023年サンゴ礁モニタリング・オニヒトデ駆除取りまとめ報告(令和6年度事業)

 

 奄美群島サンゴ礁保全対策協議会では、2004年〜2023年の20年間に実施されたサンゴ礁モニタリングおよびオニヒトデ駆除の取りまとめ調査を行ないました。2004〜2008年は、喜界島を除く群島各地でオニヒトデの大発生があり「サンゴの減少期」であり、2009〜2023年は大発生が収束し、サンゴは回復傾向がみられる「サンゴの回復期」となっています

 奄美群島サンゴ礁保全事業は、以前の「オニヒトデ駆除」から「守るべきサンゴ群集の保全」に重点を置く事業へと変わり、サンゴ礁モニタリングを通して、特に生サンゴ被度の高い海域、サンゴ幼生供給源となりうる海域、観光資源として重要な海域を、各市町村でサンゴ重点保全海域に設定し、保全海域および保全海域周辺海域での集中的、継続的な駆除が行なわれています。保全海域の環境はそれぞれの地域ごとに異なるため、潮流や季節風、海底地形等から選定されています。また、オニヒトデ大発生には、迅速かつ柔軟に保全海域の選定やや変更を行なう体制が構築されています。

サンゴ礁モニタリング・オニヒトデ駆除集計データ

奄美群島サンゴ礁保全対策協議会 再生試験/重要サンゴ群集調査報告書

© 2025 奄美群島サンゴ礁保全対策協議会

(事務局)奄美市 世界自然遺産課 自然環境係

     TEL:0997-52-1111

 

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